ブラインドタッチの覚え方

キーボードを見ずに打つこと(ブラインドタッチ、タッチタイピングとも言います)は、一度に全部のキーを覚えようとすると続きません。 このページでは、覚える順番を5つの段階に分けました。順番は、このサイトの言葉3,033語で「ローマ字入力でどのキーをよく使うか」を数えて決めています。

ひとことで

ホームの段 → 母音 → T・N・R・M の順に覚える。ここまでの17キーで、打つキーの約9割をまかなえます。残りのキーは、そのあと少しずつで大丈夫です。

ローマ字で使うキーは、かなり偏っている

ローマ字入力では、ほとんどのかなが「子音+母音」の2つのキーでできています。そのため、母音の A・I・U・E・O の5つだけで、打つキーの約半分になります。

母音5つ

約50%

打つキーのうち

右手

約57%

左手より多い

右の人差し指

約27%

U・N・M など

指で見ると、いちばん忙しいのは右の人差し指です(U・N・M・Y・H・J の6つを受け持つうえ、U と N がよく出るため)。 反対に、指を置いておく F と J は、それ自体はほとんど押しません(ふ・じ・じゃ などのときだけ)。F と J は「押すキー」ではなく「指の帰る場所」と考えるのがちょうどいいです。

数え方: このサイトのタイピングで出している言葉3,033語(2026年10月30日時点)を、それぞれいちばん短いローマ字(し=si・ち=ti など)で打ったときのキー38,702回を数えました。 shi のように打つと H が少し増えます。言葉の選び方で数字は少し変わりますが、ふつうの日本語の文なら、母音が半分ほどを占めるのはほぼ同じです。

5つの段階で、打てる割合はこう増える

  • 段階1A S D F G H J K L

    32%

    ホームの段

  • 段階2+ E I O U

    69%

    母音の残り

  • 段階3+ T N R M

    91%

    よく出る子音

  • 段階4+ Y W P B Z

    99%

    残りの子音

  • 段階5+ ー C V X など

    100%

    のばす音・小さい字

パーセントは「そこまでに覚えたキーで打てる、キーの割合」です。段階3で9割を超え、そこから先は1つ覚えるたびに増える量が小さくなります。

段階1: ホームの段に指を置き、見ずに戻れるようにする

左手の人差し指を F、右手の人差し指を J に。残りの指はとなりに1本ずつ(左は A・S・D、右は K・L・;)。 人差し指は G・H も受け持ちます。F と J の小さな出っぱりを、目ではなく指で探します。

この段階で覚えるのは、キーより「戻り方」です。どこかを押したら、必ずここに指を戻す。手元を見たくなったら、出っぱりを触って確かめます。

今日やること「あさ」「かさ」「はだか」のような、ホームの段だけで打てる言葉を、手元を見ずにゆっくり5回。

段階2: 母音の E・I・O・U を、上の段に取りに行く

A はホームの段にありますが、ほかの4つは1つ上の段です。E は左の中指、I は右の中指、O は右の薬指、U は右の人差し指。 どれも、ホームの位置から指を少し上に伸ばすだけで届きます。

ここまでで約7割。「かき」「すし」「あおい」「けしき」など、打てる言葉が一気に増えます。母音は全部の言葉に出るので、ここを見ずに打てるかどうかが大きな分かれ目です。

今日やることA・I・U・E・O を、手元を見ずに「あいうえお」「おえういあ」と行き来する。

段階3: T・N・R・M で、だいたいの言葉が打てる

T と R は左の人差し指、N と M は右の人差し指(どちらも人差し指が受け持つ)。 た行・な行・ら行・ま行と、「ん」が打てるようになるので、ここで9割を超えます。

つまずきやすいのは N の場所です。N は右手の下の段、B は左手の下の段で、となりどうしに見えますが受け持つ手が違います。「ん」を打つときは右手、と体で覚えてください。

今日やること「なまえ」「とまと」「みんな」「たのしい」を、手元を見ずに。

段階4: 残りの子音は、出てきたときに1つずつ

Y(や行・きゃ など)・W(わ)・P(ぱ行)・B(ば行)・Z(ざ行)。これで99%です。どれも出る回数が少ないので、まとめて覚えるより、言葉に出てきたときに「このキーはこの指」と確かめるほうが早く身につきます。

Y は右の人差し指、W は左の薬指、P は右の小指、B は左の人差し指、Z は左の小指。G と D、H と J はホームの段にあるので、段階1でもう覚えています。

段階5: のばす音(ー)と小さい字

「ー」は数字の段の右のほう(日本語のキーボードで 0 のすぐ右)を、右の小指で押します。ホームの段からいちばん遠いキーの1つなので、最後に回して大丈夫です。

小さい「ぁ」「っ」などは X か L を前に付けて打てます(xa・ltu など)が、ふつうの言葉ではほとんど要りません。「っ」は次の子音を2回(かった → katta)で打てます(ローマ字入力の表)。

つまずいたときは

  • どうしても手元を見てしまう

    見てしまうのは、いまの速さが自分には速すぎるからです。見ないで打てるところまで遅くしてください。紙やハンカチを手の上にかぶせて、見えなくするのも手です。

  • 指がホームの段に戻れない

    下の段(N・M・B など)を押したあとに迷子になりやすいです。押したら一度 F と J の出っぱりを触る、を1日だけ意識して打ってみてください。

  • 見ないと前より遅くなった

    はじめは必ず遅くなります。見て打つ速さに追いつくまで、少し時間がかかるのがふつうです。追いついたところから、見て打っていたころより速くなっていきます。

  • 小指が届かない・疲れる

    右の小指が受け持つ P・ー は、合わせても打つキーの2%ほどです。左の小指は A を受け持つので多めですが、A はホームの段にあるので指を伸ばさずに押せます。疲れたら手を止めて、指を開いたり閉じたりしてください。

毎日の練習のしかた

1日3〜5分を毎日、がいちばん続きます。1回の中では、次の順がおすすめです。

  1. ホームの段に指を置いて、出っぱりを確かめる(10秒)
  2. いまの段階のキーだけで打てる言葉を、見ないでゆっくり(1〜2分)
  3. タイピング練習で、押すキーと指の案内を見ながら20語(2〜3分)

このサイトのタイピング練習は、次に押すキーと使う指を画面に出すので、手元を見ずに進められます。打つ言葉のジャンル(アニメ・ゲーム・食べ物など)も選べます。

今日やることタイピング練習を、好きなジャンルで1回。

よくある質問

Q. ブラインドタッチとタッチタイピングは違うものですか?

同じことを指します。キーボードを見ずに、決まった指で打つ打ち方のことです。

Q. 何日くらいで覚えられますか?

人によって大きく違うので、何日とは言えません。段階ごとに「見ないで打てたら次へ」と進めると、自分がどこまで来たかが分かります。

Q. ローマ字入力とかな入力、どちらで覚えるべき?

これから覚えるならローマ字入力がおすすめです。覚えるキーがアルファベットの26個ほどで済み、英語を打つときにも同じ指の動きが使えます。このページの数字もローマ字入力で数えています。

さっそく打ってみる

この記事について

公開日: 2026年10月30日

書いた人: どっぱー

キーの割合は、このサイトのタイピングで出している言葉から数えたものです。指の受け持ちは、よく使われている日本語キーボード(JIS配列)の並びで書いています。