遊ばなくても読める。人の判断がずれる方向と、答えの無い問いを、身近な例つきで
人の判断が決まってずれる方向
1960年 ピーター・ウェイソン
人は「自分が正しい証拠」を探しに行き、「間違っている証拠」は探さない。検索の1ページ目で確信するあれです。
1999年 ダニングとクルーガー
下手な人ほど自分を高く見積もる。有名な話だが、ネットで出回っている「山のグラフ」は論文には無い。
1974年 トベルスキーとカーネマン
最初に見た数字が、そのあとの判断を引っぱる。「定価9,800円 → 今だけ3,980円」の仕組み。
2003年 ジョンソンとゴールドスタイン
最初から選ばれている選択肢が、そのまま選ばれる。チェックが入った状態の「メルマガを受け取る」です。
1990年 カーネマン・クネッチ・セイラー
持っているものは、持つ前より高く見える。同じマグカップが、もらった瞬間に2倍の値段になる。
1949年 バートラム・フォアラー
誰にでも当てはまる文章を、「自分のことだ」と感じてしまう。このサイトの診断にも、当然この効果は乗っています。
1943年 エイブラハム・ウォルド
帰ってきた飛行機の弾痕を見て「ここを厚くしよう」は間違い。帰ってこなかった機体の話を、誰も聞けない。
1927年 ブルーマ・ツァイガルニク
途中で止めたことは、終わったことより頭に残る。「続きは次回」と、閉じられない下書きの正体。
1968年 ロバート・ザイアンス
何度も見たものは、それだけで好きになる。最初は変だと思った曲が、3回目にはいい曲に聞こえる理由。
1993年 カーネマンら
体験の記憶は、いちばん強かった瞬間と、最後で決まる。長さはほとんど関係ない。旅行の最終日が全部を決める理由。
ドパジレンマの元ネタ。答えの無い問い
古代ギリシャ / プルタルコス
板を1枚ずつ替えていって、全部新しくなった船は、まだ同じ船か。秘伝のタレと同じ問題です。
1974年 ロバート・ノージック
望んだ体験を望んだだけ味わえる機械。中身は作り物。それでもつなぎますか。
1970年ごろ ウォルター・ミシェル
いま1個か、15分待って2個か。有名になった続報のほうは、あとで小さくなりました。
1982年 ギュートら
相手が分け方を決め、あなたは受けるか断るかだけ。断れば2人ともゼロ。 それでも人は断ります。
14世紀ごろ
左右にまったく同じ干し草。選ぶ理由が無いので、ロバは決められずに飢える。昼の店が決まらないのと同じ形です。
1985年 アークスとブルーマー
もう戻らない金と時間が、次の判断を歪める。つまらない映画を最後まで見るあれです。
2000年 アイエンガーとレッパー
24種類の試食台には人が集まり、6種類のほうが売れた。選択肢が多いと、選べなくなる。
1950年 フラッドとドレッシャー
2人とも黙れば軽く済む。でも売ったほうが得なので、両方が売って両方が損をする。
1981年 トベルスキーとカーネマン
「生存率90%」と「死亡率10%」は同じ数字。それでも選ばれ方が変わります。
1984年 デレク・パーフィット
体を読み取って、向こうで組み立て直す。降りてきたのは、あなたか。