認知バイアス・心理効果1920年 エドワード・ソーンダイク
1つ良いところがあると、関係ない部分まで良く見える。見た目がいい人の企画が通りやすい理由。
軍の上官に、部下を体格・知性・リーダーシップ・人格などの項目で採点させた。項目は本来ばらばらのはずなのに、採点が全部そろっていた。 体格が良いと評価された兵士は、知性も人格も高く付けられていた。
ソーンダイクはこれを「後光(halo)」と呼んだ。1つの強い印象が光の輪になって、他の項目を照らしてしまう。
逆向きもある。1つ悪い印象があると、関係ない部分まで悪く見える(角の効果、と呼ぶ人もいる)。
人は「この人はどういう人か」を1つの印象にまとめたがる。 項目ごとに別々の評価を持ち続けるのは、頭にとってコストが高い。
だから最初に入った強い情報(見た目、肩書き、話し方、出身)が「全体の評価」になり、あとから入る情報はそれに合わせて解釈される。 確証バイアスと組んで、印象は固まっていく。
見た目の効果は特に大きい。同じ文章でも、書き手の写真が魅力的なほうが、文章そのものの評価が上がるという実験がある。
項目を分けて、別々に、できれば別の時間に採点する。 面接なら「話し方」と「実績」を同じ5分で判断しない。
印象の元を隠す。 オーケストラの採用でカーテン越しに演奏させたら、女性の合格率が大きく上がった、という有名な例がある。見なくていいものは見ない。
自分が評価される側なら、最初の1つを丁寧に作る。 後光は作れる。清潔な服、遅刻しない、名前を覚える。中身より先に効く。
有名企業の出身
経歴に有名な社名が1つあると、その人の全部が有能に見える。 実際にやっていた仕事の中身は、たいてい聞かれない。
星4.8のレビュー
評価の高い商品は、説明文まで信用して読む。 同じ文章でも星3.2だと粗が目に付く。読んでいるのは文章ではなく、星のほう。
第一印象で決まる恋
最初に「感じがいい」と思うと、そのあとの遅刻も「忙しいんだな」になる。逆に最初が悪いと、同じ遅刻が「だらしない」になる。 遅刻は同じ。
持ち帰るとしたら
評価しているつもりで、最初の印象を確認しているだけのことが多い。 項目を分けて、時間を分ける。それだけで後光は薄くなる。
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